• 良く噛める入れ歯の第4ステップ
    先ず、上顎の咬合平面(咬むライン)を各人の顔貌を基準に決めます。そして、その上顎の咬合平面に合わせて下顎の咬合平面を決定します。この時も、顔貌や、安静時のポジションなどを参考の基準にします。また、顎位につきましては、無歯顎になるまで全く入れ歯を入れたことのなかった患者さんの場合、100%前噛み(下顎を無意識のうちに前方に出して咬む癖)がありますので、ユニットを水平位にして、下顎骨を後方へ強制的にスラ...
  • 良く噛める入れ歯の第3ステップ
    レジン樹脂の基礎床(ベース)にパラフィン蝋を盛った蝋堤で、各人の顔貌に合った理想的な噛み合わせの様式を導き出します。この基礎床や蝋堤は、多くの場合、技工士さんに依頼して作ってきてもらうのが一般的です。しかし、入れ歯に専門的な知識がある歯科医師の場合、100%自らが作ります。なぜなら、患者さんの情報を圧倒的に持っているのは術者であり、技工士さんは作業模型以外の情報は持っていないからです。当たり前のよ...
  • 良く噛める入れ歯の第2ステップ
    今ケースは、保険義歯のスナップ印象(概形印象)と顎堤診査を基に作られた各個トレーです。各個トレーは総入れ歯の場合、形態付与が容易で、テクニコールボンドとの接着が良好なトレーコンパウンドを用います。そして、義歯床縁の設定位置は各個トレーの外形に大きく左右されやすいので、予め、新製義歯の設計に準ずる辺縁部の様式を各個トレーの方にも付与しておきます。例えば、細・中・太コルベン状のようにです。また、印象時...
  • 良く噛める入れ歯の第1ステップ
    まず、無歯顎専用トレーでスナップ(概形)印象を採ります。この段階ですでに多少のモダイオラスを付与させます。出来上がった石膏参考模型上に粘膜面の情報を記入していきます。これは、各個トレーの設計、テクニシャンへの粘膜面情報の提供、そして、義歯床縁の設定位置の決定のためです。全て噛める入れ歯を作る上で、とても重要な作業になってきます。斜線部位が付着歯肉部位、黒塗りの部分が遊離歯肉、つまり可動粘膜となりま...

プロフィール

入れ歯職人

歯科診療ブログ 内田歯科医院 へようこそ!

Master of complete denture

☆☆☆究極の入れ歯☆☆☆
ループシリコーンデンチャー マイスター