• 口腔ジスキネジアを抑制するための義歯設計
    口腔ジスキネジアとは、無意識に口元またはその周囲の部分がもぐもぐ、ガタガタ動いてしまう制御不能の不随意運動のことを言います。パーキンソン病、本態性振戦、口腔ジストニアをもつ患者さんに多く現れる症状です。じつは、この口腔ジスキネジアは、入れ歯の設計が合っていない場合(特殊設計が必要)、症状が酷くなることが多々あります。特に顎堤(顎の土手)が委縮し、口唇との間(口腔前提)に過度なスペースが出来てしまう...
  • 馬蹄形口蓋部くり抜き義歯(嘔吐反射対策)
    患者さんによっては、嘔吐反射がとても酷く、通常の義歯の設計が組めないケースがあります。そのような場合、馬蹄形に入れ歯をくり抜き、義歯内面に強固な金属のフレームを入れて補強をします。残念ながら、入れ歯自体の吸着はかなり甘くなるので、入れ歯安定剤併用という前提になります。嘔吐反射が酷く、入れ歯を入れることが出来ない患者さんにとっては有効な手段です。画像は部分入れ歯ですが、総入れ歯でも可能です。...
  • 睡眠時無呼吸症候群用のスプリント(スリープスプリント)
    睡眠時無呼吸症候群用のスプリント(スリープスプリント)において、最も重要なのが患者さんごとに適正な位置を決めて、その位置に下顎位を誘導することです。所謂、咬合採得と呼ばれていることをする訳ですが、如何せん、誘導した位置に完璧に下顎位を収めることが非常に難しいのです。この咬合採得でエラーを起こすと100%、やり直しになってしまいます。患者さん、技工士さんにも多大な迷惑がかかってしまう訳です。そうしたエ...

プロフィール

入れ歯職人

歯科診療ブログ 内田歯科医院 へようこそ!

Master of complete denture

☆☆☆究極の入れ歯☆☆☆
ループシリコーンデンチャー マイスター